浮世絵：「石井兄弟仇討ち」２枚セット歌川豊國　彫り師彫竹

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サイズ：縦360mm×横257mm(日本和紙使用）説明文洋和紙　ケース：貼り合わせ使用（厚み３mm）　この浮世絵は１０数年前、国立劇場で歌舞伎の中村吉右衛門が石井兄弟の仇討ちを演じた時、売店で販売していたものです。　石井兄弟仇討ちとは、江戸時代の元禄十四年(1701)5月9日、源蔵と半蔵の二人の兄弟が、父石井宇右ヱ門(大阪城代青山因幡守宗俊の家臣)と兄三之丞の「仇」であるみ赤堀水之助に28年目にめぐりあい、城内西之丸の石坂門外で討ち取った事件のことである。この時、赤堀水之助は、亀山城主板倉家の家臣であつた。仇討ち後、二人は城主板倉家宛ての手紙を残し、急ぎその場を逃れ領外へ出た。その後、二人は暇をもらっていた青山因幡守の家臣として帰藩が許されて、生涯を丹波亀山(現在の亀岡市)で過ごした。　　この事実は、元禄15年12月の赤穂浪士の仇討ちにも影響を与えたといわれ、歌舞伎では「勢州亀山の仇討ち」などの演目として上演され、また実録物としての上演「石井明道士」がある。　浄瑠璃では『近松浄瑠璃集』には「道中亀山噺」など、外に『竹本義太夫浄瑠璃正本集』に「道中評判敵討」「往昔模様亀山染」(明和7年)がある。　浮世草子に都の錦作の「元禄曽我物語」(元禄十五年作)がみられる。現在、仇討ちが行われた石坂門外跡近くには、当時の事情を伝える碑が、昭和7年(1932)、亀山保勝会の手によって、建立されている。　※討ち取られた赤堀水之助の墓は、市内野村の照光寺に葬られている (市史跡) 。

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